「火入れ」は水分を取り除くとともに、竹を「硬化」させ、「張り」を持たせる重要な工程です。


 ■火入れ方法

１．６本の小割をまとめます（バインディング）。糸には、綿の「水糸」あるいは
　　麻糸を使用し、ねじれが出ないように「往復」して一体化します。

２．オーブンの温度が目標の温度で安定したら、バインディングしたブランクを
　　オーブンに入れて焼き入れをします。

３．オーブンの構造により、ブランクを回したり、入れ替えたりして熱が全体に
　　均一に加わるようにする事が必要になります。

　火入れ温度は、１８０度で10分間というのが一般的な様ですが、
　これは、あくまでも目安であり、オーブンの構造・長さ・太さによって
　時間を加減します。
　私の実験では、１５０℃、６０分位が良さそうです。

　１６０℃以上では、火入時間が非常にシビアになります。（許容誤差：数分）

■バインディングは手巻きとバインダーを使用する方法がありますが、
　手巻きで十分です。

　バインダーを使用する場合は、
　１）ブランクの端にエンドレスコードを１巻 きしてから止め糸をブランクに結びます。
　２）ハンドルを回してブランクを送ります。端まで送り終えたら止め糸を結び止めます。
　３）エンドレスコードを反対に１巻きます。
　４）ハンドルを回してブランクを送ります。