4-6 テーパー計算ソフトの紹介

 ストレス計算・曲がり計算とも、簡単な計算式なのでエクセルで表計算が使えればそれほど難しくはありません (エクセルの関数の知識は必要ですが)。
ただ、曲がり・ストレスからテーパーを計算する場合は、表計算では困難でありエクセルのVBA等で計算の自動化プログラムを作る必要があります。
更に、ニュートン法(少ない繰り返し計算で収束させる方法)及び最小二乗法(データーの近似式を作る方法)等の知識も必要であり、誰もが簡単に計算することはできません。

そこで、紹介するのが 「FD Taper Design」 です。 (LEONで入手できます)

 このソフトは、六角バンブーロッドの
   1.既存ロッドからの変換(長さ、継ぎ数、ライン番手、竹の種類)
   2.ロッドの対面幅から各ポイントの応力(Stress)と曲がりを計算 
   3.ロッドの応力(Stress)から各ポイントの対面幅と曲がりを計算 
   4.ロッドの曲がりから各ポイントの対面幅と応力(Stress)を計算 
   5.ロッドアクションの推定 
   6.プレーニングフォームの設定値計算 
   7.ガイドの取り付け位置計算
 を計算出来ます。(ただし、Excel 2000以降が必要です)。

  計算出来る範囲

  

計算例1  テーパーからストレス・曲がりを計算

 

計算例2  2pcから3pcに変換

  Point30以降の対面幅が、微妙に太くなっているのが判ります。(フェルール数の増加、位置が変わったため)

 


裏ワザ  既存2pcロッドを One & Half (ワン アンド ハーフ)に変換

 Step1:既存ロッドの曲がりを計算する

  


  Step2:既存ロッドの曲がりからテーパーを計算する
      この時、計算条件の継数を3pcに、フェルール1(オリジナルフェルール)を0グラム(フェルール無し)
      に設定する。  
   (注)0グラムはプルダウンメニューからは選択できないので、キーボードで直接入力する。